経理用語辞典
【計算書類】(けいさんしょるい)
計算書類とは
法定開示書類の1つで、会社法で株主への報告が義務付けられている書類。事業報告書とともに株主総会招集通知に添付される。「決算書」の会社法上の呼び方(「財務諸表」は金融商品取引法上の呼び方である)。
【決算短信】(けっさんたんしん)
決算短信とは
上場会社が決算日後45日以内に発表する、年間の連結財務諸表の公表資料のこと。「決算発表」という場合は通常この決算短信の公表のことをいう。
【有価証券報告書】(ゆうかしょうけんほうこくしょ)
有価証券報告書とは
上場会社等が証券市場の投資家に対し、1年間の事業や財務などの状況を説明するための報告書。上場会社の開示資料の中でも最大のボリュームを誇る。通称「有報」(ゆうほう)。
【税効果会計】(ぜいこうかかいけい)
税効果会計とは
過去の取引の結果として、将来税金を安くできる場合に資産を、将来税金が高くなる場合に負債を、それぞれその税額に応じて計上するという会計ルールのこと。これによって税引前当期純利益と法人税等を合理的に対応させる効果がある。
【圧縮記帳】(あっしゅくきちょう)
圧縮記帳とは
節税を目的として、固定資産の取得価額を減額する方法。一定要件を満たすと実施できる。
【会計監査】(かいけいかんさ)
会計監査とは
会社の財務諸表(その他の開示含む)に重要な誤り(虚偽表示)がないかを、外部機関がチェックすること。
【IFRS】(イファース、アイファース、アイエフアールエス)
IFRSとは
現在世界中で採用されている会計基準。国際会計基準または国際財務報告基準と訳される。
日本は独自の会計基準(日本基準)を定めており、米国もまた独自の「米国基準」を定めている。これに対し、欧州の国々が国境を越えた会計基準を作り始め、世界中に広がりを見せるようになった。
【現金主義記帳】(げんきんしゅぎきちょう)
現金主義記帳とは
月次決算においては現金の入出金で収益費用を計上し(現金主義)、期末決算において前払費用や未払費用の金額を実数に修正することで、P/L計上額を【発生ベース】に修正する記帳テクニック。
簿記3級のカリキュラムに決算整理仕訳としての前払費用や未払費用の見越し・繰延べ計上があるが、要するにそれのこと。
【発生主義】(はっせいしゅぎ)
発生主義とは
収益・費用を損益計算書へ計上するタイミングとして、現金の支払いが行われた時点ではなく、取引が成立したという事実の発生時点を採用する会計概念。対義語は「現金主義」。