会計監査とは
会社の財務諸表(その他の開示含む)に重要な誤り(虚偽表示)がないかを、外部機関がチェックすること。
財務諸表は会社の実態を数値化したものであり、投資家は財務諸表の内容を参考に投資するかしないかを検討したり、経営者の仕事を評価する。そのため経営者が嘘の財務諸表を公開し、不当に出資を集めたり、自己の評価を操作しようとする恐れがある。そのため、第三者としての監査人が財務諸表の内容や作成過程を調査し、財務諸表が正しく会社の状況を表現しているかをチェックして、投資家に報告する。これが会計監査の役割である。
上場会社や資本金5億円超などの要件を満たすと、会社は必ず会計監査を受けなければならないと法律で定められており、また、会計監査を担当するのは【監査法人】または公認会計士でなければならない。監査法人や公認会計士を雇う費用は会社持ちである。そのため、法定義務がない会社が監査を受けることはまれ。
なお、監査人は「会計上の」財務諸表が正しいかどうかを監査するのであって、「税務的に」正しい処理がされているかはチェックしてくれない。監査法人にバカ高いお金を払っているからといって、税理士が不要になるかというとそうではないし、税務調査が安心というわけでもない。
また、税理士が顧問の会社を訪問して正しく経理が行われているかチェックすることを「巡回監査」と呼ぶことがあるが、これは会計監査とはまったく違う、税理士のサービスの1つである。
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