割引率とは
【割引計算】に用いる、1年間の時間価値を表すパーセンテージ。多くの場合で資本コスト(投資家が投資から期待する収益率)が採用される。
割引率は投資のリスクに応じて変化する。すなわち、リスクの低い投資は割引率も低く、リスクの高い投資ほど割引率が高くなる。割引率が高いほど将来価値から割り引かれる【現在価値】は低くなるため、リスキーな投資ほど価値が低いということになる。
退職給付債務や資産除去債務など、自社が債務者となる負債の評価は、日本でもっとも低リスクな長期投資とされる国債の利率を使って計算するのが一般的。ただしマイナス金利の場合はゼロ%で計算することが多い。
一方、M&Aなどで【企業価値】を評価する場合は、投資リスクが高いことから、WACC(ワック、加重平均資本コスト)を用いる。WACCの算出は経理部や経営企画部が容易にできることではなく、コンサルティング会社などにお金を払って依頼するのが一般的である。
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