外形標準課税とは
資本金1億円超の企業に課される事業税の一種。利益ではなく、会社の事業規模や資本金規模といった外形的な点によって課税がされるため、赤字でも納税が発生する。付加価値割と資本割から構成される。通称「外形」。
外形標準課税は以下の「付加価値割」と「資本割」から構成される。外形標準課税が課される企業は、一般的な事業税である「所得割」も同時に課されるが、この場合所得割の税率は低く抑えられる。
付加価値割
資本金1億円超の会社に課される、事業規模を課税標準とする事業税。その税額は、
(単年度損益+報酬給与額+純支払利子+純支払賃借料)×1.26%
詳細な説明は冗長になるため省くが、ざっくりと税額を見積もりたいなら、
(売上高-商品原価&材料費-外注費)×1%ぐらい
で想定しておこう。大幅には外れないことが多い(例外はあるので注意)。厳密な計算は難しく、経理としても決算においてかなり手間のかかる税である。
資本割
資本金1億円超の会社に課される、資本金等の額を課税標準とする事業税。その税額は、
(「資本金等の額±無償増減資影響」か「資本金+資本準備金」の大きい方)×0.525%
資本金等の額とは法人税法上の出資額で、法人税申告書の別表五(一)の一番下に載っている。【組織再編】などをしていなければ、「資本金+資本準備金」の額と一致することが多い。
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