退職給付引当金とは
将来発生する従業員の退職金に備えて、年々少しずつ費用を積み上げた引当金。固定負債。厳密に実施すると【退職給付会計】を用いた非常に難解な計算となるが、加入者300名未満であれば簡便法も認められる。
退職給付引当金の性質
あくまでも各期で概算計上された費用額(退職給付費用)を積み上げた累計額であり、実際の債務性については乏しい。そのため、連結決算においてはより債務として正しい金額である「退職給付に係る負債」に修正される。
退職給付引当金の簡便法
退職給付会計の項でも触れている通り、退職給付引当金の計算は非常に高度な数理計算を必要とするため、経理屋が手に負えるものではない。そこで、支給対象者(加入者)が300名未満の退職給付制度であれば、期末時点の自己都合退職要支給額などを退職給付引当金の額とする方法なども認められる。