簿記３級合格のために知っておくべき未収入金と未収収益の違い

簿記には似たような科目があり、違いを整理しておく必要があります。

今回は「未収入金」と「未収収益」の違いを理解して、本番で選択を間違えないようにしましょう。

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１．未収入金の整理

未収入金は、売上以外で物を売却したり、サービスを提供したりした後、代金を後日受け取る場合に使う資産科目です。

未収入金という名称が一般的ですが、未収金も使われていますので、問題文や選択肢にはよく気を付けましょう。

以下のような場合で、代金を後日受け取る場合（受取手形なども受け取っていない場合）に、未収入金勘定で処理します。

家賃などは期間の契約ですが、契約期間が終わった後の収益は未収入金で処理します。

簿記３級では出題されませんが、デイトレーダーや不動産屋は有価証券や固定資産が「商品」ですので、その場合は「売掛金」で処理することになります。

未収収益は、一定期間の期間契約を結んでおり、その期間の終了後に代金を受け取る場合において、まだ期間が終了していないときに発生する資産科目です。

契約期間が終了していなくても、過ぎた期間部分の金額はその期の収益にすべきですので、未収収益の科目を立てて収益の見越計上を行います。

以下のような場合には、未収入金ではなく未収収益が計上されます。

上記のうち、３級で出題される受取手数料はビジネスの紹介手数料であることが多く、これは期間契約ではありません。
したがって、頻出するのは地代と家賃のケースです。

問題文に以下のワードがあれば、未収入金ではなく未収収益です。

※簿記３級では日割計算は出題されません。

「物の売却」には未収収益は使わないので、有価証券や固定資産を「売却」した場合は未収入金になります。

収益は両方の可能性があるので難しいですが、家賃や地代であれば未収収益である可能性が高いでしょう。

契約期間が満了していれば未収入金、していなければ未収収益ですので、あとは問題文や選択肢をよく読めば必ず答えが出ます。落ち着いて取り組みましょう。